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広報活動の第一歩として選び、成功に繋がった。Forbes CAREER読者へ思いが波及し、得られた信頼性

情報の非対称性、学歴・社歴の偏重、若手軽視といった課題を抱える転職市場。それらの課題に対して、求職者の「価値観」を軸としたキャリア形成を支援している株式会社アサイン。

同社も創業時には、コンサルティング業界への人材紹介に特化していた。現在は若手ハイクラス層のキャリア支援を中心に、日本初のAIキャリアシミュレーションアプリによるキャリア形成支援までをも手掛けている。

転職サービスの品質向上を第一とし、露出を意図的に絞ってきたアサインだったが、サービス広報・採用広報の「第一歩」として選んだ媒体がForbes JAPAN CAREER(以下、Forbes CAREER)であった。

広報担当者・中野遥氏に、Forbes CAREERに掲載して感じた効果について話を聞いた。 

課題:転職エージェント市場における競合他社との差別化、認知の獲得

求めた人物像:「一人ひとりのキャリア戦略に寄り添うこと」への共感を持つ、大手事業会社または人材紹介企業で活躍する優秀層

自社で行なった二次活用:自社メルマガ配信、社員によるSNS拡散、スカウトメールでの紹介、顧客への送付。

効果:求職者、クライアントからの信頼と認知を獲得。社員が自社のミッションを見つめ直す機会にも

アサインの Forbes CAREER 掲載記事はこちら>>

創業から5年。アサインが今、ブランディングに力を入れる理由

中野:弊社の広報では、転職支援の品質とエージェントの実力が充分に高まったと判断してから、外に情報を発信していくべきだと考えていました。お客様の人生に携わるという事業の特徴上、「信頼」が最も大切な要素になるからです。

多くの転職支援サービスが生まれている昨今、「一人ひとりに向き合っています」「個人だけのオーダーメイドの転職支援をします」という耳ざわりのいい言葉を使う企業が増えています。

しかし、その中でメッセージに対して、サービスの品質が伴っている会社は、果たしてどれだけあるでしょうか。また、新卒から転職支援の仕事をしてきたために他業界のことをよく理解していない、求人票上の仕事しか知らない転職エージェントが多いことも、業界全体の問題です。

では、品質の高い支援ができるエージェントとは何か?私たちの定義では、各業界を牽引する企業で実際に活躍し、その業界や職種ならではのキャリアの描き方を理解、その上でキャリアのアドバイスができる人材。

そんなエージェントを採用、育成できたと判断したため、創業から5年経った今ようやく、広報活動を開始することにしました。

すでに弊社を知っている方へ私たちの思いや信念を発信することからスタートし、Webサイトのリニューアルと既存顧客からの紹介促進に力を入れました。狭い範囲ではありましたが、正しく弊社サービスの価値を広げていくことができたと思っています。

しかし弊社が主語の地道な広報活動だけでは、限られた範囲で認知が止まってしまう。具体的には「転職エージェントといえばアサイン」という、転職希望者の第一想起には程遠く、選択肢にも入っていない状態だったのです。

Forbes CAREERに掲載した効果について話す、株式会社アサイン 広報担当者 中野遥氏
アサイン 広報担当者 中野遥氏

企業のスタンス、そして現場メンバーの思い。2本の記事で、それぞれを描いた

中野:信頼性と認知の獲得という課題を解決するため、ビジネス系で硬派なイメージがある掲載媒体へ記事を出稿することになりました。掲載媒体を厳選する上でまず検討した要素が、今回の施策におけるペルソナです。

年齢層は20代後半から40代前半まで、ビジネスの最新情報に敏感で、よりよい生き方とキャリアの実現に向き合っている方。そういった方々にリーチするため、ペルソナに近い読者を抱える媒体を選定しました。

数ある中で選んだ媒体がForbes CAREERでした。決め手になったポイントが、媒体が持つ「上質さ」です。記事から感じる掲載企業のビジネスに対する情熱や、一枚一枚洗練された写真が印象的でした。掲載されているのも、世の中を良くするための仕事に本気で取り組んでいる企業様ばかりで、そこに混じって掲載されることは魅力でした。

また、記事掲載によって見込まれる成果についても見積もっています。目的の1つである認知の獲得では、リーチできると見込まれる読者数やSNSのフォロワー、また弊社記事をブーストしていただける頻度も検討材料としました。

今回のお取り組みでは、読者へ伝えたいことが2つあったため、記事2本の掲載をお願いしています。

1本目の記事では、企業のスタンスを打ち出しています。人の可能性を信じ、「価値観」や「強み」、「好き」が発揮されることで、最も輝くキャリアを送ることができるという、私たちの核となる考え方を、事業統括責任者へのインタビューで形にしています。

2本目では、実際に現場で働いている転職エージェントが抱いている思いや、彼らの人柄、実力といった、転職者が最も気になる要素を記事にしていただきました。

編集の方からのご提案は、弊社事業と人材業界を深く理解されているなという印象でした。例えば、単に人と企業をマッチングさせているのではなく、転職希望者にとって何が重要なのかを理解したうえで、弊社が転職先を提示していることを念頭に企画のご提案をいただきました。そのため、企画のご提案から取材、記事公開までとてもスムーズに進行しました。

アサインの Forbes CAREER 掲載記事はこちら>>

成果を出せば「Forbes」に載れるかもしれない。メンバーのモチベーションにも

中野:アートディレクションも素晴らしかったと感じており、記事の写真が印象的でした。全面に押したかった会社の色である「赤」をベースに、転職支援にかける私たちの思いや覚悟、プロフェッショナルな落ち着いたイメージをご提案いただきました。格好良さと熱い思い、その両方を表現できたのではないでしょうか。

また、記事の公開だけでなく、Forbes CAREER内の弊社プロフィールページには力を入れて情報登録をしました。これまで弊社の情報は公開先を絞っていたのですが、社名の指名検索でヒットするページを増やしたいという考えから、できるだけ情報がリッチになるように書いています。2022年4月現在、指名検索でしっかりと検索結果の1ページ目に入ってきています。

公開された記事の活用方法は、メルマガ配信や社員のSNS拡散、スカウトメール、弊社に応募してくださった転職希望者の方への送付があります。その他に、私たちが過去に転職支援をさせていただいた方へも送付しました。しばらくご連絡ができていなかった方に記事をお送りすることで、転職後のご活躍を伺うよいきっかけになったと思います。

転職希望者へのご案内では、「貴社の転職支援スタイルに共感しました」「ぜひ支援していただきたいです」という好感触の返信がありました。また、クライアントさんにSNSで記事を拡散していただいたことも。

その一方で社内の採用担当からは、ビジネス情報への感度が高いハイエンド層の求職者から「記事を読んだ」との声をいただくことが増えた、と聞いています。しっかり自分のキャリアに向き合い、転職エージェントを見極めている求職者をハイエンド層と捉えているのですが、そうした方々は入念に調査されるため、今回の記事は特に刺さっているはずです。

また、この記事をきっかけに、社内の転職エージェントが会社の将来像について考えるようになったことも大きな成果だと思います。転職エージェントという仕事は労働集約型であり、日々の業務に追われて足元しか見えなくなってしまうことも珍しくありません。客観的な視点から記事にまとめていただいたことで、会社としてのミッションや目指している姿を再確認し、議論するよい機会になりました。

こうした記事の効果を実感したこともあり、3本目の記事も作成をお願いしました。現場での活躍が突出したメンバーを取材対象としました。こうした広報の動きから「成果を出せば、Forbes CAREERに載れるかもしれない」とモチベーション向上にもつながっています。

Forbes CAREERに掲載した効果について話す、株式会社アサイン 広報担当者 中野遥氏

一朝一夕には築くことが難しい「信頼性」こそ、メディアの力を活用したい

中野:広報戦略の展望として、これまでは既存のお客様を中心に発信してきましたが、今後は弊社をまったく知らない方にも発信していくことになります。Webサイトを整えて口コミを増やし、メディアで記事掲載をし、そして大きく認知を獲得していきたいです。

マス向けに発信した結果、「アサイン」という社名を知った方々が検索し、今回の記事を読んでいただくことで、弊社の「核」を正しく伝えていきたいですね。

こうした広報戦略を描いていく上で常に重要になってくるポイントが「信頼性」です。しかし「信頼性」は一朝一夕で築くことは、特に弊社のようなベンチャー企業ではなかなか難しいと思います。例えるなら「巨人の肩に乗る」ように、すでに信頼性、権威性を持っている企業さんにお力をお借りすることは、非常に有効だと思います。

そうした意味で、ブランディング活動を始めたばかりの弊社にとって、今回の取り組みはとても頼もしいものであり、まさに「第一歩」でした。社員にとっても「自分たちの会社はいよいよ大きくなっていくのだな」という実感を感じた施策だったでしょう。

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